新たな業界ニーズにも応える#
埼玉県白岡市にオフィスを構える斎藤金型の2代目代表取締役社長・齋藤俊明さん。先代社長の父と5人のスタッフと共に一眼レフカメラの交換レンズ用の金型製造を行っている。
自社で扱っているのはゴム金型。業界全体の売上げのわずか2%というニッチなジャンルであるが、取引先からの要望は千差万別だ。「相手とのなにげない会話にも耳を傾ける」ことをモットーとして、日々ものづくりに励んでいる。
それを教わったのが伊奈学で過ごしたクラスの同級生だった。資料を通じて、当時埼玉県全域の通学が認められている唯一の高校だと知った齋藤さんは、「より刺激的な学生生活を送れるのではないか」と感じて受験を決意。入学後は想像以上で、「同い年なのに、個性が強く、性格もみなバラバラ」なクラスメイトからは良い側面だけでなく、「詰めが甘い」「配慮が足りない」と具体的な指摘を受けて過ごした青春時代だった。だが以前から自覚していたからこそ、すべてを受け入れることができたという。また言われたことで、「血の通った人間関係の大切さを学べた3年間だった」と振り返る。高校卒業後はそれを教訓にし、常に実践することを心がけてきた。
コストが安価という天然ゴムの特徴により、近年は医療機器や食パンの成形をつくるメーカーからの新たな依頼があると齋藤さん。伊奈学で学んだ「他者との距離感」を意識しながら設計、開発に取り組んでいる。
お仕事DATA
就活
学歴は不要だが金型の切削・加工作業には工作機械を使うため、数学や工学の知識はある程度必要。
実際
既存のクライアント向けの製作だけでなく、ゴム金型を扱う企業の動向をつかんだ設計、開発も行う。
就活
ユーザーからのニーズへの対応に加え、それを適切に提案、提供していくことも大事。
Profile
齋藤俊明【7期・理数系】
さいとう としあき
株式会社斎藤金型 2代目代表取締役社長。 大学では工学部に学び、卒業後、同社に入社。以来ゴム金型の設計・開発に携わる。2016年秋に伊奈学園同窓会創立30周年記念事業として行われた「大人のいなほ祭」では、会場部を担当した。


